MRI（磁気共鳴画像診断装置）などの強い磁場下で使用される医療機器に搭載されるジョイント部品を製作しました。この部品には、磁場に影響を与えず、装置の検査精度や安全性を損なわない非磁性材として、チタン合金を採用しています。
チタン合金は一般的な金属と比べて切削性が非常に難しく、工具への負荷が大きい上、熱変形や刃先摩耗が発生しやすいため、高精度な加工が求められる医療分野の部品においては特に高度な技術が必要とされます。
当社では、豊富な加工実績をもとに、素材特性に応じた最適な切削条件を見出し、さらに専用工具の設計と加工プログラムの最適化を行うことで、形状精度・寸法精度ともに厳しい要求をクリアしました。
これにより、機器の組立性や動作精度を確保しつつ、非磁性環境下での安定運用に貢献する高品質な部品として、お客様からも高い信頼をいただいています。